はだかの王さまにならないために
高校を卒業して社会に出るまでの勉強は、成績を上げる、試験に合格するためだけではありません。
例えば、まったく知らない(勉強しなかった)ことについては誰かの考え方やルールに無条件に従うしかありません。
その「誰か」が有名人、上司、先輩、専門家、地位が高そうな人だったりするだけで、何となく盲従してしまいます。
社会に出る前の勉強は、その「誰か」の言っていることに疑問を持ち、少なくとも立ち止まって考えるためです。
勉強して自分で判断し決断する練習をすれば、無条件に従う、疑問さえ持てないと言った状況にはなりません。
将来、経験だけで、その「誰か」側に立ってしまうと、すでに存在している考えやルール(=権威)に頼るしかありません。
心理学で有名なミルグラム実験でも、権威者の手中に陥らなかった人たちは、「誰か」よりも目の前の人のことを思い、手を止めることができた人たちだったんでしょうね。